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大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話


大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話

大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話
  • #読み物編集チーム

始めに…

はじめまして!インターン生の村山です。ラーメンと温泉が大好きな大学1年生です。山形県山形市出身で、宇都宮市在住2年目に差し掛かりました。

私は人に会うことと人の話を聞くことが好きです。
普段から県内や全国を回り、各地の面白い人を訪ねて歩き回ってきました。行政の方、民間企業の方、学生、子供など。立場や住んでいるところは様々です。

よく聞かれます。「なんで面白いの?」「面白いってどんなこと?」

わかりません。

でも普段生活しているだけでは見えない、裏側を支える人。普段目にしているだけではわからない華やかな人の裏の顔。自分の知らない世界に住んでいる人の頭の中。覗いてみることを想像するだけでわくわくしませんか?

今回、私のターゲットになったのは福田屋宇都宮店。

栃木県で地元の方に愛される福田屋。伝統を守るだけでなく変化しようとしていると知った私はインターン生として福田屋に潜り込みます。どんな人がどんなことを考えていてどんな仕事をしているか。福田屋の今とこれからについて様々な立場の人を探ってきました。

このコラムではみなさんの代わりに私が覗いてきた裏側を少しだけシェアします。

宇都宮店 副店長 飯島資久さん

大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話

- コミュニケーションのなかでモノを提供する
「あの接客は良かったな」と、お客様のエモーションを変えることが我々の1番の販売手段です。これからますますリアルな体験に人の感情が揺れ動く時代になると考えています。モノ自体はどこでも買うことが出来る時代になりました。しかしリアルで、店舗で買うという体験には、同じ購入品であっても「この人と話せるから、説明を聞けるから」というところで我々販売員の存在が鍵になります。
モノを買うというよりも対人のコミュニケーションを大切にしていきたいとともに、楽しかった買い物を大切にしていただきたいと考えています。

- ライフスタイルを販売する

百貨店は自分でモノをつくれません。つくられたモノとお客様を繋ぐことしかできませんし、それを失ったら私たちはなにもできなくなります。
最近は、栃木県を見直してまちのことを考えた活躍をしている起業家に面白さを感じています。福田屋がプラットフォームになりそういった方々を「繋ぐ」ことで化学変化をおこしてみたいと考えています。そんなことが楽しくてこのお店にいますね。
最近はそんなプラットフォームの一環として、実験的に新しいコンセプトの店舗をオープンさせました。洋服と食品や陶器が同じ売り場に並んでいます。
ライフスタイルという大きなくくりを表現することで何かを感じたお客さんに手に取ってもらいたい。そういった考えのもと売り場作りに取り組んでいます。

45R FKD宇都宮店 田村桃子さん

大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話

- 幼少期からの45R愛
母がこのブランドの大ファンで、幼い頃からこの福田屋にある宇都宮店に買い物に来ていました。
私たち家族は福田屋に来ると必ず45Rに向かい、母が店員さんとゆっくり時間をかけて楽しくお話ししながらお洋服を決めているのを、私は「いいなぁ」と思いながら眺めていました。
母が45Rの服を着ているのが羨ましかったのですが、丈夫で長持ち、そしてとても大切に着ていたのでなかなかおさがりが下がってこないんです。
ちなみに小さい頃は、途中で父と一緒にゲームセンターに行き母の買い物を待っている時もありました。今思うと、百貨店ならではの過ごし方ですよね。

- FKD宇都宮店への思い

私にとって洋服といえば45Rでした。大好きな空間であるこのブランドでどうしても働きたいと思い、東京の大学に通う頃から都内の店舗で在庫管理など裏方のアルバイトをしていました。
宇都宮店に思い入れがあったため、正社員として就職する際はこの福田屋での店舗を希望しました。
宇都宮店は45Rの店舗の中で一番広いので空間も素敵ですし、服がより可愛く見えたんです。長く宇都宮店で働くスタッフが多く安心感があったのも理由の一つです。
そして宇都宮店のスタッフは45R愛が別格だと、入社前からよく言われていました。だからこそ、このチームで働けたら最高だなと感じていました。
百貨店ですが路面店のような店構え。社長が栃木県出身ということも関係しているかもしれません。社長はよく宇都宮店を「心の本店」だと仰られるので、その名に恥じぬよう気を引き締めて働いております。

- 向いてない接客業

私は明るく見られがちですが人見知りなので、接客業に向いているとは思っていないんです。そして「ファッションが好きだから」ではなく「45Rが好きだから」という理由で入社したので、とにかく日々勉強の毎日です。
だからこそ入社後に丁寧な縫製などのディテールの良さを改めて感じ、より一層45Rが大好きになりました。
私が両親と来ていた頃からお世話になっていたスタッフの方が今でも勤務されています。そんな方々と同じ店舗で一緒に働くことが出来るのはとても嬉しく、光栄に思っています。
これからも、何があっても「45Rが好きだから」の気持ちで楽しくお仕事頑張ります!

外商事業部 部長 小此木真さん

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- 外商のごほうびとは?
外商は大口のお客様のところに直接出向いて商品の販売を行います。個人のお客様と法人のお客様がいらっしゃり、様々なものを販売したり、店頭にない物を販売したりします。身の回り品から高額品まで扱います。
よく百貨店の外商は「ごほうび」を扱うと言われます。

ご:呉服
ほう:宝石
び:美術

また、私たちはお客様のニーズを細かく把握して適切な商品をご紹介します。
売りたい商品があった場合、頭の中でその商品をご購入いただけそうなお客様、興味を持っていただけそうなお客様をすぐに思い浮かべます。それは他の部署の方には難しい私たちの技術で、福田屋にとって大きな財産であると感じます。

- 法律に引っかからないものは何でも売る

若いころには「百貨店には100の商品があり、100の売り方があるんだから法律に引っかからないものは何でも売れ」と先輩から教わりました。
店舗にない商品に関しては福田屋の店舗を通さずに、外商事業部が独自に仕入れて販売しています。
法人に関しては、企業のユニフォーム等を販売しています。また企業の記念品なども担当します。SP(セールスプロモーション)等で使う名前が入った洗剤等のノベルティも扱います。

また、学生のみなさんに身近なところだと学校の制服も取り扱います。受け持つ学校はこの地域で1番なんですよ。

宇都宮店 総務部 係長 渕本智恵子さん

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- なんでもやさん
総務部では店舗運営に関わる幅広い業務を行います。勤怠管理含め従業員に関わること、用度備品の発注や施設設備の管理、日々の売上金の集計、店内放送や代表電話の応対、店内事件・事故等の対応など。また、どこの部署のものかわからない仕事は基本的に総務が担当します。私は従業員に関した業務をメインとし、面接や中途採用業務や、退職者の対応等を行い、課長の補佐業務も行います。
すべてきめ細かく対応するのは難しいけれど、仕事を振り分けることで1人1人に寄り添った対応を心掛けています。


- 環境づくり

ひとりにかかる仕事の負担が減っていけばいいなと思っています。少ない人数でも短時間で効率よく作業できる環境・システム作りを進めていければ、と思います。福田屋で働いていてよかったのは仕事に来たついでに買い物ができること。お買い物が好きな私にとってはとても楽しい所です。福田屋にはお買い物を楽しいと感じるのに十分なお店がそろっていますね。職場としては改善点もありますが、長く続いているので、きっと働きやすいのかな。包容力のあるお店だと思います。

宇都宮店 催事課 課長 古河清志さん

大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話

- 1年に52回
催事では物産展、またある時は婦人服や雑貨など様々な枠組みで商品を扱います。催事のスケジュールは1年間、基本的には6日間の開催を52回のサイクル。月曜日終わりの火曜日準備、水曜日には催し物の情報が掲載されている新聞広告が各家庭に届けられています。様々な部門と調整を重ね、スケジュールを決めています。

- 100円のたい焼きから1000万円の絵画まで

催事では衣食住に関わるものなら何でも扱います。おいしい食べ物から高額なものまで様々なものを手に取っていただけます。しかしお客様の対応をするのは私自身ではなく出展されている業者の方々や外商部をはじめとする売り場の皆様なので各々の人間性が仕事に直結する彼らをとても尊敬しますね。

- 催事会場は舞台

私の仕事は催事場で扱う商品にスポットを当てる演出家。物産展のお弁当を作っている方や魚を切って販売している方は役者。私が何もわからない駆け出しの頃にそれを教えてくれたのが物産展に出店していた北海道のお弁当屋さんでした。その人とは1度きりの関係ではなく、今でも強くつながりを持っています。今の私があるのはその人のおかげです。

衣料品・服飾事業部 紳士服バイヤー 村田豊宏さん

大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話

- 八百屋さんから服屋さんに
現在の売り場に配属される前は八百屋で売り場の管理や発注を担当していました。上司から紳士服担当のバイヤーに抜擢されて紳士服売り場に飛び込みました。
福田屋の紳士服売り場は、差別化されていません。しかし新しい売り場に作り替えて多くの新規のお客様に来ていただくのが素晴らしいとは限りません。長年ご愛顧いただいたお客様も新たなお客様もどちらも大切にしたいと思っています。
既存のメーカーとの取引は以前から専門にしていた先輩方にはかないませんね。紳士服バイヤーの中で一番年下である私の1番のミッションはお客様に新しい提案、選択肢を提供することであると考えています。

- 新しい紳士服の形、古着屋

福田屋も含め、多くの百貨店やショッピングセンターでは婦人服売り場は充実していますが、紳士服売り場での選択の幅が狭いです。そこで私はこれまでの売り方を守り続けていくとともに新しい福田屋として古着屋を提案します。洋服を好きになったきっかけが古着である私がお客様に提供したいのは好きな服を見つける体験。その時にご購入いただかなくても「福田屋にあんな物が置いてあるな」とあとから思い出していただけるような紳士服売り場にします。

- 「休日に何する?暇だから福田屋に行こう!」

私たちが新しい1歩を踏み出しても福田屋に来てくれているお客様には受け入れていただけると信じています。百貨店としてのブランドも保ちつつ、より広いお客様にカジュアルに来店してほしいです。
商売として売れるか売れないかはもちろん重要だが、「新しいことをやっている福田屋」を大事にしていきます。

REGAL SHOES宇都宮福田屋店 店長 水沼さん

大学1年生の村山が接客のプロの技を体感する話

- 知らなくて当たり前
ここが当たって痛い、買ったものが緩くなってしまったなど、履き心地の相談が一番多いです。次点にお手入れの相談。相談されて自分がわからなかったら勉強をくりかえし、最近になってようやく満足に知識をつけることが出来てきました。
社会人や大学生になる人が知識のないまま1人で来店したときに、「わからなくていい、それでいい」と伝えることで安心してお買い物をしていただけます。わからない方のために私たちがいるというご案内を心掛けていますね。

- 「宇都宮福田屋店」のお客様をつくりたい

お客様の立場に立たないと印象に残りません。肩書きまでは覚えていただけますが、「水沼さんに対応してもらった」と覚えていただきたいです。
お客様がなんで来店されたのかをきちんと確認して、もしサイズが無くてご案内できなかったりしたらお客様のその後の気持ちまで考えて、退店された後も何かないかなと調べます。この店舗、この販売員だったら安心できると感じていただくことを大切にしています。
福田屋はお客様のバランスがとれていて高級な靴も若々しい靴も買っていただける面白い店舗ですし、多様な立場の方がいらっしゃるだけに接客の醍醐味を感じています。

最後に…

インターン期間中に新店舗の出店があるなど、度重なる偶然に恵まれ、潜入捜査を終えた村山。福田屋には掲載した7名だけでないたくさんの「面白い」方々と出会えました。
ただ見学するだけでは物足りない。リアルで仲間内に入り、同じ方向から見て、雑音を聞いて、においを嗅いで。

みなさんの目の前でその面白さをお伝え出来ないのが悔しいです。でもこのコラムで少しだけ伝わったのではないでしょうか

ちょっとは興味、持ってくれましたか?

ここで少し、インターンをする前の昔話をします。

私の福田屋での一番の思い出は水沼さんの接客です。足のサイズが大きく、なかなかぴったりのパンプスが見つからなかった私は、水沼さんの店舗でも自分に合った商品を見つけることが出来ず、諦めて他店舗を見に行きました。しばらく店内をうろついていると、自分の店を離れてしまったにも関わらず、「靴が見つかるかもしれません!」と声を掛けられて。
靴について何の知識も持たない私にとって、わざわざ自分を探してくださったこと、そして私に合う靴を探し続けていただけたことは百貨店だからこその買い物体験でした。この百貨店の、この店舗だからできた体験。

ぜひ今後の村山、いや。福田屋から目を離さないでください!きっとワクワクが見つかります。

私も、わがままをたくさん叶えてくれたたくさんの方に感謝しつつ、面白い人に出会うべく日本中、世界中を駆け回ってきます!

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